石油ストーブ・ファンヒーターの処分方法|灯油の抜き方・残った灯油の処分・買い替え時の引き取り

石油ストーブ・ファンヒーターは処分する前に灯油を抜く。赤い灯油タンクと灯油ポンプ
この記事のポイント
  • 石油ストーブ・ファンヒーターは灯油を抜いてから出すのが基本。さいたま市・千葉市・板橋区・横浜市は乾電池も外すよう求めています
  • 灯油そのものは市区のごみでは出せません。メーカーの取扱説明書は「灯油を買った販売店に相談」、川口市は「ガソリンスタンドに返却」と案内しています
  • 小さい物は不燃ごみ、大きい物は粗大ごみ。境目は市区で30cm・40cm・50cm・90cmとばらばらなので、測ってから申し込みましょう

著者:臺 真樹(株式会社パワーセラー代表・創業21年)|当サイトの調査・選定ポリシー

「新しいファンヒーターを買ったので古いのを捨てたい」「春になってストーブをしまう前に処分したい」――暖房器具は、冬の前の買い替えや春の片付けで処分を考える方が多い品目です。ところが石油ストーブやファンヒーターは、灯油が残ったままだと市区は収集してくれません。残った灯油の行き先にも困りがちです。

この記事では、石油ストーブ・ファンヒーター・電気ストーブの処分方法を比べ、首都圏7市区の公式サイトで確認した出し方と手数料をまとめました。灯油の抜き方と残った灯油の処分、買い替え時の引き取りについても、メーカーの取扱説明書と販売店の公式案内をもとに解説します。なお、こたつは市区の分類では家具(粗大ごみ)になるため、本記事では扱っていません。

暖房器具の処分方法を比較

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処分の方法費用手間向いている人
1. 不燃ごみ(小さい物)無料〜指定袋代灯油・電池を抜いて収集日に出す市区の大きさの基準より小さい電気ストーブなど
2. 市区の粗大ごみ1点300円〜780円程度(市区・サイズ・重さで違う)申込み・シール購入・玄関先まで運ぶ数点で、灯油を自分で抜ける人
3. 買い替え時の販売店引き取り店ごとの料金(例:エディオンの石油ファンヒーターは1,100円)購入時に申し込む、店頭に持ち込む同じ店で新しい暖房器具を買う人
4. リサイクルショップ・買取売れれば収入シーズン前に査定に出す年式が新しく、きれいに使っている人
5. 譲渡(知人・地域の掲示板など)無料〜少額相手探しと受け渡し時間に余裕がある人
6. 不用品回収業者品目・量に応じた回収料金見積もりを取るだけ。運び出しも任せられるほかの家具・家電もまとめて片付けたい人

1〜2点なら市区のごみに出すのがいちばん安く済みます。どの方法でも、石油を使う暖房器具は灯油を抜いておくことが前提です。

7市区の暖房器具の出し方と手数料

当社の主な対応エリアの7市区について、公式サイトと分別辞典で暖房器具の扱いを確認しました(2026年10月21日確認)。金額を品目ごとに公開しているのは千葉市で、ほかの市区は大きさの区分や料金検索で決まります。

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自治体石油ストーブ・ファンヒーター電気ストーブ灯油・電池の注意
千葉市石油ストーブ390円。石油ファンヒーターは15kg未満390円、25kg未満780円390円灯油・電池は除く。灯油は排出禁止物
朝霞市粗大ごみ(電気・燃料・ガス式)。3辺合計で300円〜。50cm未満は不燃ごみ粗大ごみ。50cm未満は不燃ごみ燃料は必ず使い切る。灯油は市で受入不可。乾電池は有害ごみ(分別辞典)
さいたま市最大辺90cm以上2m未満は粗大ごみで1品550円。90cm未満の家電はもえないごみ石油ストーブは灯油を抜き、乾電池を外す(もえないごみの出し方)
川口市一辺40cmを超える物は粗大ごみで1個310円が基本(品目により異なる)灯油はガソリンスタンドに返却(搬入禁止物一覧)。乾電池は公共施設の回収ボックスへ
練馬区粗大ごみ(有料・申込制)。ファンヒーターは石油を必ず抜く粗大ごみ(有料・申込制)灯油は区で収集できず、メーカーか販売店に相談(品目検索)。乾電池は回収ボックスへ
板橋区「ストーブ(ファンヒーター)」として粗大ごみ。ガス式も含む粗大ごみ(区分・金額は品目一覧で確認)灯油・電池を除く。灯油・電池の処分は清掃事務所に問い合わせ
横浜市一番長い辺が金属製品で30cm以上、それ以外で50cm以上は粗大ごみ。手数料は市の品目一覧で検索ストーブは灯油や電池を必ず抜く。灯油は粗大ごみとして収集されない物

※2026年10月21日に各市区の公式サイト・分別辞典・品目一覧で確認。練馬区・板橋区・横浜市の品目ごとの金額は、各区市の料金検索・品目一覧または粗大ごみ受付センターで確認してください。最新情報は各市区の公式サイトで確認してください。

千葉市のように重さで手数料が変わる市区もあるので、ファンヒーターは申込前に体重計などで量っておくと話が早く進みます。各市区の出し方は千葉市・朝霞市・さいたま市・川口市・練馬区・板橋区・横浜市の記事でも解説しています。

出す前の注意:灯油・乾電池・運び方

1. 灯油はタンクと油受皿の両方から抜く

石油ファンヒーターには、取り外す給油タンクのほかに、本体側にも灯油がたまる部分(固定タンク・油受皿)があります。コロナの石油ファンヒーター(FH-CPF25)の取扱説明書は、廃棄するときは「必ず給油タンク・固定タンク内の灯油を付属のスポイトなどで抜き取ってください」としています。手順は次のとおりです。

  1. 運転を止め、本体が十分に冷めてから電源プラグを抜く
  2. 給油タンクを取り出し、中の灯油を灯油用のポリタンクに戻して空にする
  3. 本体の固定タンク(油受皿)に残った灯油を、付属のスポイトや手動の給油ポンプで抜き取る
  4. こぼれた灯油は布で拭き取り、本体を傾けずに置いておく

コロナの説明書は、コップなどを固定タンクの上に置いて抜くとこぼさずに済むとしています。トヨトミの石油ファンヒーター(LC-32N)の説明書も、油タンクと油受けざらの灯油を抜き取ってから、各自治体の指導に従って廃棄するよう求めています。コロナの密閉式石油ストーブの説明書には「灯油が入ったまま廃棄するとリサイクルの際に思わぬ事故になるおそれがあります」とあります。

2. 残った灯油は販売店に相談する

抜いた灯油は、市区のごみには出せません。千葉市は排出禁止物、朝霞市は受入不可、練馬区は区で収集できないとしています。コロナ・トヨトミの説明書はいずれも「灯油の廃棄処分は、灯油をお買い求めになった販売店にご相談ください」、川口市は「ガソリンスタンドに返却」と案内しています。灯油の処分先は「灯油の処分方法5選|古い灯油・ポリタンクの捨て方」で詳しく解説しています。

なお、去年から持ち越した灯油を「もったいないから」と新しいストーブで使うのはやめてください。コロナの説明書は、持ち越した灯油などの変質灯油を使わないよう注意しています。

3. 乾電池を外す

石油ストーブの点火用や、リモコン付きの暖房器具には乾電池が入っています。さいたま市・千葉市・板橋区・横浜市は、電池を抜いてから出すよう求めています。外した乾電池は、朝霞市なら有害ごみ、練馬区・川口市なら公共施設などの回収ボックスへ出します。電池の種類ごとの出し方は「電池の処分方法」にまとめています。

4. 運ぶときは傾けない

灯油を抜いても、内部にはわずかに残ることがあります。コロナ・トヨトミの説明書は、傾けたり横倒しにしたりして保管しないよう注意しています。玄関先へ出すときや車で運ぶときも、立てたままにしましょう。

買い替えなら販売店の引き取りも使える

新しい暖房器具を買うときは、購入店の引き取りが手軽です。たとえばエディオンは、石油ファンヒーターを「中型家電」として1台1,100円で引き取ります(合計150cm以下・20kg以下などの条件あり)。店頭への持ち込みもでき、引き取りだけで訪問してもらう場合は別に2,200円かかります。タンク内の残りは事前に抜くよう求めています(エディオン公式)。

引き取りの有無や料金は店ごとに違います。買う前に、その店で古い暖房器具を引き取ってもらえるか確認しておきましょう。

売れる暖房器具の条件

暖房器具は季節の商品なので、売るなら使うシーズンが始まる前が有利です。一般に、次の条件がそろうほど値段が付きやすくなります。

  • 製造から年数が浅い(本体のラベルで製造年を確認できます)
  • 正常に点火・運転でき、異音や異臭がない
  • タンクや本体に灯油の汚れ・サビがない。灯油は抜いてある
  • リモコン、給油タンクのふた、取扱説明書などの付属品がそろっている

家電を年式でどこまで買い取れるかは「家電の買取は何年落ちまで?」で解説しています。

自分で運べない・まとめて片付けたいときは

ストーブ1台なら自分で運べますが、ほかの家具・家電もまとめて片付けたい、2階や物置から出すのが大変という場合は、不用品回収業者に頼む方法があります。当社では、家の中や2階からの運び出しに対応しています。灯油が残っている場合は、ご依頼の際にお伝えください。

お見積もりの後、現地で点数が変わった場合は作業前に金額をご提示し、ご了承をいただいてから運び出します。作業後に追加で請求することはありません。買取できる物があれば回収料金と相殺します。重い家具の運び出しについては「粗大ごみを自分で運べないときは?」、業者選びの注意点は「危険な業者の見分け方」も参考にしてください。

よくある質問

Q. 灯油が少し残ったままでも出せますか?

出せません。千葉市・板橋区・横浜市・練馬区などは、灯油を抜いてから出すよう求めています。朝霞市は「必ず燃料は使い切って」としています。灯油が入ったままだと、収集やリサイクルの際に事故につながるおそれがあります。

Q. 抜いた灯油はどこに持って行けばいいですか?

灯油を買った販売店に相談するのが基本です。コロナ・トヨトミの取扱説明書がそう案内しており、川口市はガソリンスタンドへの返却、練馬区はメーカーか販売店への相談を案内しています。受け付けるかどうかは店によるので、持ち込む前に問い合わせてください。

Q. 電気ストーブは小型家電回収に出せますか?

朝霞市の小型家電回収の対象品目には電気ストーブが含まれますが、回収ボックスの投入口(25cm×15cm)に入る物に限られます。多くの電気ストーブは入らないため、市区の大きさの基準に合わせて不燃ごみか粗大ごみで出します。

まとめ

石油ストーブ・ファンヒーターは、給油タンクと本体の両方から灯油を抜き、乾電池を外してから出します。抜いた灯油は市区のごみでは出せないので、灯油を買った販売店やガソリンスタンドに相談しましょう。手数料は千葉市で390円〜780円、さいたま市は大きい物で550円、川口市は1個310円が基本と、市区で決め方が違います。買い替えなら販売店の引き取りも選択肢です。

パワーセラーでは、暖房器具だけでなく家具・家電もまとめて、家の中からの運び出し、買取との相殺まで承っています。

暖房器具や家具・家電の処分はまとめてご相談ください

処分したい物の写真を送っていただければ、お見積もりと作業日をまとめてご案内します。買取できる物があれば回収料金と相殺します。

電話 0120-85-2060お問い合わせフォーム

この記事を書いた人

株式会社パワーセラー代表 臺真樹

著者プロフィール
私、株式会社パワーセラー代表取締役の臺 真樹(うてな しんじ)が本記事を執筆・監修しています。2005年の創業以来20年以上、自ら現場に立ち、累計で数十万件規模の不用品回収・買取・遺品整理に携わってきました。本記事は、季節の変わり目に増える暖房器具の処分・買い替えのご相談に対応している現場経験と、各自治体の公式サイト・メーカーの取扱説明書の確認結果をもとにまとめています。あいおいニッセイ同和損保(上限1億円)加入、古物商許可431090015198・産業廃棄物収集運搬業許可(法人・事業所の廃棄物:東京都 第1300150656号/埼玉県 01102150656/千葉県 第01200150656号/神奈川県 01400150656)保有。代表はNPO法人ロータスチルドレンの理事として、マニラのスラム街で教育支援「TERAKOYA」を運営。詳しいプロフィールはこちら|当サイトの調査・選定ポリシー

サムネイル写真:灯油ポンプ(撮影:Tamaki Sono/CC BY 2.0)をトリミングして使用

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