空き家を売却・解体する前の片付け|家財をどこまで処分する?

空き家や実家を売却・解体することになったとき、「家具や家電はどこまで片付ければよいのか」と迷う方は少なくありません。

パワーセラーでは、売却前や解体前に家の中を空にする片付けを多くご依頼いただいています。不動産会社からの依頼が多い一方、本人の息子さん・娘さん夫婦、相続人から直接相談されるケースもあります。

特に売却前は家の中をほぼ完全に空にすることが多く、解体前は「解体業者に残してよい物」と「先に撤去した方がよい物」を分けて考える必要があります。

売却前や解体前の片付けで家財が残っている室内の例
当社の片付け現場例。売却や解体の前には、室内に残った家具・家電・生活用品をまとめて整理する案件があります。

売却前と解体前の片付け依頼が多い

当社では、空き家になってから長期間放置された家だけでなく、売却や解体の予定が決まり、その直前に家財を撤去する依頼が多くあります。

依頼者は、不動産会社のほか、所有者本人、息子さん・娘さん夫婦、相続人などさまざまです。

不動産会社からは、売買や引渡しを進めるために残置物をなくしたいという相談があります。家族からは、実家を売却することになり、長年残っている家具や生活用品をまとめて片付けたいという相談が多くなります。

売却前は家の中を完全に空にすることが多い

売却前の片付けでは、家具や家電だけでなく、カーテン、照明、収納内の生活用品なども含め、室内をほぼ空の状態にすることが多くあります。

ただし、建物に付いている設備まで必ず撤去するわけではありません。エアコン、照明、物置などは、物件の状態や買主・不動産会社との話し合いで変わります。

品目 当社の現場で多い傾向
カーテン 撤去することがほとんど
照明 撤去することが多い
エアコン 撤去することが多いが、物件条件による
小型の物置 撤去することが多い
大型のスチール物置 状態が良ければ、次の所有者が使える物として残す場合もある

照明やカーテンは、前の所有者の好みが強く出る物として撤去することが多くあります。一方、状態の良い大型物置などは、そのまま利用価値があると判断される場合があります。

解体前でも家財を先に出すことが多い

「どうせ家を壊すなら、家具や家電もそのままでよいのでは」と思われることがありますが、実際には解体前に家財を片付ける案件も多くあります。

ただし、何を残せるかは解体業者によって異なります。

木製のタンスなど、建物の解体時に出る木くずと同様に処理できる物については、そのままで対応してもらえることがあります。また、エアコンや給湯器など金属を多く含む設備は、解体業者側で撤去・スクラップ処理するケースもあります。

一方、処分に別の手間や費用がかかる残置物は、事前撤去を求められることがあります。

「解体するから全部置いておいてよい」と自己判断せず、解体業者に残してよい物を先に確認するのが確実です。

売却や解体前の家財片付けを行うスタッフの作業例
当社の片付け作業例。売却・解体の予定に合わせて、残す物と撤去する物を確認しながら搬出します。

売却・解体前に先に査定したい物

家を空にするときは、何でも処分する前に、再利用できる物がないか確認する方法があります。

当社の現場では、特に買取につながりやすいのは年式の新しい生活家電やエアコンです。

  • 比較的新しい冷蔵庫
  • 比較的新しい洗濯機
  • テレビ
  • 新しいエアコン
  • その他、状態の良い生活家電

小物や趣味用品については、所有者自身が価値を把握している場合も多いため、まず必要な物を取り分けてもらい、その後に家全体の片付けを進める形が多くなります。

売れる可能性がある物を先に査定しておけば、解体作業や残置物処分の中で一緒に処分してしまうことを防げます。

最後まで残りやすく、処分に手間がかかる物

空き家の片付けでは、大型家具よりも、細かな物が大量に残っていることで作業に時間がかかることがあります。

当社の現場で特に処分に手間がかかりやすいのは次のような物です。

  • 土や植物が入ったプランター
  • 大量のアルバム
  • 大量のビデオテープ
  • 大量の額縁
  • 布団
  • 食品・飲料などの残り

こうした物は、単純に家具をトラックへ積み込む作業とは異なり、中身の確認や分別が必要になるため、物量以上に作業時間がかかる場合があります。

「見落とし」は作業前の確認で防ぐ

空き家では、ベランダ、廊下、物置、収納、庭などにも物が残っています。

当社では、作業後に残置物が残らないよう確認するため、「この場所は見落としやすいから仕方がない」という前提にはしていません。

売却前に完全に空にする案件では、室内だけではなく、収納・ベランダ・物置・庭なども含めて撤去範囲を確認します。

売却・解体の期限直前になる案件もある

売却や解体には、引渡し日や工事開始日など期限があります。

そのため、日程が決まってから急ぎで「この日までに家の中を空にしたい」と相談される案件もあります。

物量が多い家では、人員やトラックの確保が必要になるため、売却や解体の日程が決まった段階で早めに見積もりを取っておく方が進めやすくなります。

空き家の片付けで家財や不用品をトラックへ積み込んだ例
当社の片付け現場例。戸建て一軒分では、家具だけでなく生活用品も含めて大きな物量になることがあります。

売却前は床や建物を傷つけないことも重要

売却前の家では、ただ家財を運び出せばよいわけではありません。

搬出時に建物へ傷を付けると、売却前の修繕につながることがあります。特に当社が注意しているのが床の傷です。

壁の傷に比べ、床は補修範囲が広くなり、修繕費が大きくなることがあります。そのため、大型家具や家電を運び出す際は、床や搬出経路を傷つけないよう注意して作業します。

売却を控えた物件では、片付け費用だけでなく、「片付け作業によって余計な修繕を発生させない」という視点も重要です。

片付け後は空室の状態を確認する

不動産会社からの依頼では、作業後の室内を確認できるよう、完了写真で状況を共有する方法もあります。

家族が遠方に住んでいる場合や、作業日に立ち会えない場合にも、片付け前に撤去範囲を決め、完了後に室内を確認できる形にしておくと進めやすくなります。

家財撤去後に空になった室内の片付け完了例
当社の片付け完了例。売却前は家財を撤去し、室内を空にして引渡しや売却準備へ進むケースがあります。

施設入居や相続から売却につながることも多い

空き家売却の片付けは、突然始まるとは限りません。

親が老人ホーム・介護施設へ入居して実家を空にした後や、相続した家を今後使わないことが決まり、売却へ進む流れもあります。

施設入居時の実家片付けについては、親が施設へ入居するときの実家片付けで詳しく解説しています。

遺品を確認しながら片付ける場合は、遺品整理と不用品回収の違いもご覧ください。

料金は家の広さだけでは決まらない

売却・解体前の片付け費用は、家の広さだけでなく、家財量、仕分けの量、搬出条件、庭や物置に残っている物などによって変わります。

そのため、この記事では料金表を重複して掲載せず、片付けサービスページの事例・料金案内にまとめています。

空き家・実家の片付け料金や作業事例は、下記のサービスページで確認できます。

よくある質問

Q家を売却する前は家具を全部処分した方がいいですか?
A当社の案件では、売却前に家の中をほぼ完全に空にするケースが多いです。ただし、エアコンや大型物置などは物件条件によって残す場合があるため、不動産会社や買主との条件を確認してください。
Q解体する家なら家具を置いたままでも大丈夫ですか?
A解体業者によって対応が異なります。木製家具などをそのまま処理できる場合もありますが、別途処分費がかかる残置物は事前撤去を求められることがあります。解体業者に先に確認するのが確実です。
Q売却前に買取査定した方がよい物はありますか?
A比較的新しい冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなどの生活家電は、処分前に査定する価値があります。家財をすべて撤去する前に確認するとよいでしょう。
Q空き家で処分に時間がかかりやすい物は何ですか?
A当社では、土や植物入りのプランター、大量のアルバム・ビデオテープ・額縁、布団、食品などが多いと、分別や処理に手間がかかりやすくなります。
Q売却前の片付けで特に注意していることは何ですか?
A大型家具や家電の搬出時に建物を傷つけないことです。特に床の傷は修繕費が大きくなることがあるため、搬出経路を確認しながら作業します。

まとめ

空き家を売却する前は、室内の家財をほぼすべて撤去して空にするケースが多くあります。

解体前の場合は、木製家具や設備などを残したまま解体業者が対応できることもありますが、何を残せるかは業者によって異なります。先に確認しておくことが重要です。

また、年式の新しい家電やエアコンは処分前に査定し、売却前の物件では搬出時に床を傷つけないことにも注意が必要です。

空き家や実家を売却・解体前にまとめて片付けたい場合は、片づけ・不用品の一括処分を業者に依頼するをご確認ください。

株式会社パワーセラー代表 臺真樹

著者:臺 真樹(うてな しんじ)
株式会社パワーセラー代表。創業21年(2005年創業)の不用品回収・買取業界で「捨てずに活かす」を実践。テレビ朝日「スーパーJチャンネル」など多数のメディア出演実績あり。あいおいニッセイ同和損保(上限1億円)加入、古物商許可431090015198・産業廃棄物収集運搬業許可(東京都 第1300150656号/埼玉県 01102150656/千葉県 第01200150656号/神奈川県 01400150656)・第一種フロン類充塡回収業者登録(東京都 13106584/埼玉県 第12270040号/千葉県 12A114125号/神奈川県 神(気水) 第1-3724号)保有。代表はNPO法人ロータスチルドレンの理事として、マニラのスラム街で教育支援「TERAKOYA」を運営。詳細はこちら当サイトの調査・選定ポリシー

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