さおだけ屋の竿竹商法は儲かるのでしょうか?

さおだけ屋と言えば拡声器を使って移動販売しているイメージが強いと思いますが、その実態は意外とよく知られていません。本当に儲かるの?そもそも時代遅れじゃないの?という声も至るところから聞こえてきますが、未だに全国各地でさおだけ屋は見かけます。
それではなぜさおだけ屋は潰れないのか、ここではその秘密と実際に利用する際の注意点を記載していきたいと思います。
まずはじめにさおだけ屋のもっとも大きな特徴は冒頭でもお伝えしたように拡声器を使って宣伝しながら移動販売を行うスタイルです。このスタイルは通称「竿竹商法」と呼ばれ、石焼き芋屋などその他の移動販売でも多く採用されています。
車にも積めない長さの竿だけは、確かに配達サービスには向いています。しかしそんなにニーズが多いのでしょうか?「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 」というベストセラーの本がありましたが、竿だけ屋は、竿だけを売ることが専門名わけでなく、地元の金物屋が配達をするついでに拡声器を鳴らしながら走っている、という理由のほうが理解ができます。
また、近年ではそれほど話題になることも少なくなりましたが、さおだけ屋による「押し売り」は地域の問題になることもありました。例えば、1本3000円の竿だけと、8000円と15,000円の竿だけという松竹梅の商品提案をし、「一生壊れない丈夫な竿だけ」ということで15,000円の竿を売るというような商法です。
きちんと営業しているところとそうでないところを見極めることが重要だと言われてきました。そしてさおだけ屋はいわゆる訪問販売の一種に入り、特定商取引法によって管理されていますから万が一騙されたりした場合はクーリングオフが可能です。特にお年寄りが被害に遭うケースが多かったので、地域で注意勧告するところもあったそうです。
こうしたネガティブなイメージもありますが、さおだけ屋は基本的に金物屋などが副業として行っているため専業でやっているところはほぼないでしょう。したがってずっと続けられているのはほかにちゃんとした収入源があるからなのです。もし利用する機会があれば適正な価格を提示しているか、またさおだけ屋の所在地と連絡先が明確なところを利用しましょう。
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