廃品回収業者とのトラブルから身を守るには、見積を「概算」にしないことです
廃品回収業者とのトラブル事例 見積もり編
どんな仕事でも見積もりはきちんと取るのが普通です。
引っ越し業者選びや家のリフォームなどでは当たり前のようにすることですが、どういうわけか廃品回収業者だけはアバウトな感じで作業が進んでしまう傾向があります。
「粗大ごみや不用品など安く回収します」というチラシを見て、いくらぐらいの経費で回収してくれるか見積もりを取りたいと思っても、実際に訪問見積もりに来たのは営業マンで、作業当日に来たのは違う人というケースが多々あります。
そこで不用品の量や大小を理由に金額に大きな開きが生じることも。
「見積もりを取った」と言っても、作業員の凄んだ口調や形相に泣く泣く支払う場合もあるようです。
あるトラブル事例では、本箱やパソコン、食器、キーボード、折りたたみベッドなど15点ぐらいを処分したいと考え、「見積り無料」とあった業者に電話をして来てもらいました。
「引き取りに10万円位かかる」と言われたが詳しい説明は無かったとか。
業者は車にすべて積み込んでから、「思ったよりも多かったので全部で23万円になる」と平然と言ったそうです。
依頼者は引っ越しを控えていたので断るに断れず、納得できないまま全額支払ってしまいました。
「領収書はあるけど、見積り書はもらっていないんです」と悔しそうです。
こうした悪質な業者を見極める方法は、電話でも、現地査定でも概算の見積もりではなく、最終的に確定した見積りを出していただくようにお願いすること。
「実際に現場を見なければ概算は出せない」というのは正論ですが、電話で品物の単価や概算を提示できないのはそれなりの理由があると考えた方がいいでしょう。
実際に引っ越し日が迫った当日になって、依頼者を見て金額を吊り上げるとか、何か理由をつけて金額を上げるなどの営業を行っている会社もあります……。中には、女性には高額な支払いを迫る業者もいるそうですので、ぜひ気をつけてください。
当社は長年、明朗会計で低価格な廃品回収を行ってきた業者ですが、少量の場合は、メールやお電話ですべての金額を確定させています。
その中で、「タンス」や「ソファ」「ベッド」のように大きさや素材によって処分費が左右されるものについては、質問を返します。
「タンス」→おおよその3辺サイズをお知らせください。
「ソファ」→何人掛けですか?
「ベッド」→シングルですか?木枠とスプリングマットレスに分かれるタイプですか?
のような会話です。
それでも、電話やメールで伝えきれないような分量がある場合や、片付け作業が必要な場合は、事前に現地見積もりにお伺いすることをお勧めしています。それをしないと、逆に廃品回収業者の側の当社が、安すぎる金額で大量の作業をさせられてしまうことも、多々あるからです。